5月の「脚本家 水島あやめ 小笠原プロダクション・特作映画社の時代」につづき、第2弾として「松竹蒲田脚本部の時代」(その一)を発行しました。
水島あやめの松竹蒲田脚本部第一作「お坊ちゃん」は、「松竹百年史」の本史に記述されており、松竹キネマの歴史におけるエポックとなった作品です。
城戸四郎が蒲田所長になって2年目に総指揮を執って製作した喜劇の大社会劇「お坊ちゃん」とは、いかなる映画だったのか。
城戸四郎は、何故、この時期に15巻というオリジナル現代劇の超大作を製作したのか。
当時の雑誌などの膨大な記録を読み解きながら、蒲田所長でありプロデューでもあった城戸四郎の若き日の挑戦の真相に迫っています。
掲載内容は、下記のとおりです。
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目 次
はじめに
第一章 松竹蒲田脚本部入りの経緯と見習い期間
第一節 水島あやめが脚本家を目指すようになった理由
第二節 蒲田脚本部入りの経緯
第三節 女性脚本家水島あやめ採用の背景
第四節 脚本部見習いの仕事と日常
第二章 水島あやめの蒲田脚本部第一作「お坊ちゃん」と城戸四郎のプロデュース
第一節 映画「お坊ちゃん」の概要
第二節 映画「お坊ちゃん」の全貌
第三節〔考察〕城戸四郎は、なぜ「お坊ちゃん」を製作したのか ~城戸四郎が直面した問題と改革の取組みとは~
第四節〔考察〕映画「お坊ちゃん」は本当に成功作だったのか
第五節〔考察〕城戸四郎は映画「お坊ちゃん」製作で何を学んだのか
第六節 脚本家水島あやめにとっての「お坊ちゃん」
第七節 日本映画界の新しい職業「女流脚色家」と水島あやめ
第三章 人づくりの名人・城戸四郎と水島あやめ
第一節 水島あやめにみる城戸四郎の人づくりプロセス
第二節 松竹蒲田脚本部と水島あやめ
第三節 幻の当選脚本「久遠の華」のミステリー
注記
あとがき