輝け日本の女性

1932年 映画脚本・原作

※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。お問い合わせはこちら


原作:水島あやめ
脚本:水島あやめ
潤色:野田高梧
監督:野村浩将
撮影:高橋与吉
製作:松竹蒲田撮影所

【配役】
広田しげ子 田中絹代
父 武田春郎
母 富士龍子
弟正夫 小藤田正一
高山みどり 水久保澄子
父 水島亮太郎
兄禎一 田子明
桐島校長 岩田祐吉
水野先生 小林十九二

ジャンル:スポーツもの・キワモノ、サイレント、7巻
封切日:昭和7年8月12日
封切館:浅草帝国館、京橋新富座、新宿・麻布松竹館

【あらすじ】
しげ子とみどりは、水泳で有名な桐島女学校で、ロサンゼルス・オリンピックを目指して猛練習を積んでいた。しかし、ここ一週間ほど、しげ子が練習に顔を見せない。父が病気になり、貧しい家計を助けるため、秘かにある商事会社で働いていたのだ。それを知った正夫がみどりに説得を頼み、やがて学校に知られてしまう。生徒たちが寄付を集めようとするが、校長は許可せず、自分が何とかすると約束する。こうしてしげ子は練習に復帰、予選会出場のため上京する。そして百メートル自由形で一着でゴールしたとき、父の訃報が届く。悲しみで倒れたしげ子を看護したみどりは、その疲れから四着どまり。しかし、これまでの実績が認められ、二人は日本代表としてロサンゼルスへと旅立ったのだった…。

【解説】
オリンピックを狙った際物だが、「キネマ旬報」で北川冬彦は、「凡そ際物がそうであるような、「投げ出し」の作品ではない。注意をゆきわたらせている点も見えるし、クライマックスもこの種の映画として成功した方だと云えるだろう」といい、潤色した野田高梧の老練した脚色が奏功していると評価している。
(20021008)

PAGE TOP