極楽島の女王

1925年 映画脚本・原作

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原案:小笠原明峰
脚本:水島あやめ
監督:小笠原明峰
撮影:碧川道夫
設計:尾崎章太郎
主任技師:ヘンリー・小谷
製作:特作映画社

【配役】
島の乙女 高島愛子
島の老人 栗原トーマス
河本奈津子 白河珠子
妹・千枝子 九十九一子
黒川健二 内田吐夢
妹・玲子 小桜葉子
母親 浅香伊津子

ジャンル:冒険活劇、サイレント、10巻
封切日:大正14年12月26日
封切館:帝国劇場

【あらすじ】
極楽のような島に、老人と娘が暮らしていた。ある暴風雨の夜、ひとりの男が海岸に打ち上げられ、娘に救われる。回復した男は、娘を誘って島を出る。娘は実は富豪の長女で、莫大な遺産を相続できる立場だった。しかし行方不明になっていたため、妹がそれを相続することになっていた。男は娘が正当な相続人であることを主張し、財産を横取りしようと企てる。男のたくらみを知った娘は、盛大な紹介の席上で突然礼装を脱ぎ去り、島の暮らし同様の半裸になって悪漢どもを投げ飛ばし、老人の待つ島へ帰っていく…

【解説】
文芸春秋社の雑誌「映画時代」の編集に携わっていた近藤経一が立ち上げた特作映画社の第一回作品。水島が日本女子大生のとき、小笠原プロダクションで書いたシナリオで製作された。高島北海画伯の令嬢愛子が主演し、内田吐夢、小桜葉子(子役)が出演。また撮影はヘンリー小谷と碧川の子弟コンビで行われ、映像が綺麗だったと高く評価された。製作過程のエピソードが、水島自身の記録や手紙、当時の雑誌に複数残っている。
(20200926)

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