落葉の唄

1924年 映画脚本・原作

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原作:国本輝堂
脚本:水島あやめ
監督:小笠原明峰
撮影:稲見興美
セット:尾崎章太郎
製作:小笠原映画研究所

【配役】
芳田公子(子役) 河井八千代
母・美保子 沢栄子
娘・道子 北島貞子
伯父・哲造 児島武彦
医師・立川 島静二
道子の友 三枝鏡子
同 三田文子
同 龍田静枝

ジャンル:母もの・少女もの、サイレント、5巻
封切日:大正13年11月22日
封切館:浅草遊園第二館

【あらすじ】
公子の最愛の姉道子は、長い間病の床についたままだった。母は十分な保養をとらせてあげたいと、義兄に援助を頼む。ところが、拝金主義の義兄は公子と交換に金を貸すという。母は夫が残してくれた二人の愛娘を手放しがたく苦悩する。姉の病状は日を追って悪くなり、医師からは落葉の積もる頃までの命と言い渡される。君子は幼心に、庭に落葉が積もらないようにと、一心に拾うのだった…

【解説】
水島あやめの脚本家デビュー作で、日本で初めて女性が脚本を書いた映画作品。当時水島あやめは、日本女子大学師範家政科の四年生だった。
「最初と最後のシーンは悲痛な気分があって落葉が雨と降る下で、可憐な妹娘が淋しく葉を拾って集めているのは哀愁の気がした。事件に従って段々と淋しくなっていく趣もかなり出ていた」(吉山旭光、「活動雑誌」大正十三年十月号)

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