母よ恋し

1926年 映画脚本・原作

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原作:水島あやめ
脚本:水島あやめ
監督:五所平之助
撮影:内田斎
製作:松竹蒲田撮影所

【配役】
幸作 新井淳
西村清 秋田伸一
松川博士 菅野七郎
房子の夫 土屋四郎
房子 八雲恵美子
洋子 藤田陽子
おつゆ 高尾光子

ジャンル:母もの、少女もの、サイレント、6巻
封切日:大正15年5月23日
封切館:浅草電気館

【あらすじ】
西村清と松川房子とは乳兄妹で恋人同士。清が房子との結婚を申し出るが、父松川の逆鱗に触れ、清は房子を置いて姿を消してしまう。そのあとで、房子は子を宿していることを知る。数年後、結婚した房子は、娘洋子を連れて海辺の別荘にやってくる。別荘には、洗濯屋の老人幸作が出入りしている。妻に先立たれた幸作は、淋しさをまぎらすために、おつゆという孤児をもらい育てていた。洋子とおつゆは、すぐに仲良くなる。が、洋子が母房子に甘える姿をみて、父も母もないおつゆは悲しくなるのだった。過ぎた日のことを思い起こした房子は、そんなおつゆを不憫に思い、わが子のように可愛がる。そんなある日、幸作のもとに、家出した息子から「外国で成功したから一緒に暮らそう」という手紙が届く。息子の名前は西村清と言った…。やがて、清が幸作とおつゆを迎えにくる…

【解説】
水島あやめが原作・脚本の両方を書いた初めての作品。子役高尾光子の可憐な演技が観客の涙を絞り、この作品を機に、城戸所長から、高尾光子主演の「お涙頂戴もの」を次々と書かされるようになる。
また、監督した五所平之助は、この作品で城戸所長に評価され、自信を得たとコメントを残している。
(20200927)

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