大正末期には、アメリカ、フランス、ドイツなど海外から傑作映画が相次いで輸入されていた。
大正13年 「巴里の女性」「ノートルダムのせむし男」「幌馬車」…
大正14年 「嘆きのピエロ」「キーン」「救いを求むる人々」「ジークフリート」「クリームヒルトの復讐」「恋の凱歌」「バクダッドの盗賊」「ドンQ」「ピーターパン」「オペラ座の怪人」…
大正15年 「黄金狂時代」「ステラ・ダラス」「海の怪獣」「鉄路の白薔薇」「ダグラスの海賊」「ロイドの人気者」…
いずれもスケールの大きいものや、オリジナリティ豊かな作品群で、城戸四郎は深く心を動かされると同時に、旧態依然たる作風でマンネリズムに陥っていた日本映画に危機感を覚えたようである。
2014/08/19