城戸四郎という人物は、つくづく傑出したプロデューサーだったと思うこの頃である。
昨年秋に「水島あやめの生涯 日本初の女流脚本家・少女小説作家」を上梓して以降、掲題のテーマをもとに執筆してきた。
30歳で松竹蒲田撮影所の所長に就任した彼が、世にいう「蒲田調」構築に至る過程で、どのような取り組みをしていたか――
それを明らかにしたいと思い立ち、書き綴ってきた。
蒲田撮影所の若き所長として、獅子奮迅の活躍をした城戸四郎の人物像を、できるだけ早く紹介できることを願っている。
2020/04/06